最近、発達障害という言葉はよく聞きます。
文部科学省の調査によると、発達障がいのある子は1クラスに約6.5%。
つまり25人ほどのクラスに1人〜2人の割合で在籍していることがわかりました。
私自身は自閉症を持つ高校生の家庭教師をしたことがあり、子供を大切にしている親たちの気持ちや、発達障害の子供の辛いところを見てきました。
大学に入って心理学を専攻するようになり、自分の「特別なところ」にも気づきました。
発達障害ではありませんが、体が敏感(HSP)なのでストレスを抱えやすくて、普通の仕事はできません。
社会人になってうつ病にかかり、二ヶ月ほどベッドから起きられない時期もありました。
そこから少しずつ変える努力をして、「問題より得意なところを見る」「他人の意見より自分を優先する」といった考え方を練習し、だんだん「自分らしく働く方法もある」と発見したのです。
私は誰しも得意なことがあるし、誰しもそれを生かして理想なライフスタイルを得ることができると信じています。
この記事は大人の発達障害を持つ人向けに、自分の得意なところに気づいてもらい、障害の特徴を理解し、就職支援サービスを活用していただくためにあります。
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大人の発達障害とは?
まず、社会では発達障害はどのように定義されているか、一緒に見ていきましょう。
厚生労働省によると、発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。
大人になると、これらの特徴が主に人間関係の面で「社会的なトラブル」を起こしてしまいます。
- 人前では喋ると緊張し、かたまる
- 周りが騒ぐと落ち着かない
- 自分のことに夢中で周りが見えない
等々、「会社の期待」に応えられなくて仕事をやめざるをえない人がくさんいます。
家族ならその症状はよく理解しているけど、職場の人や職場で接するお客様の中で理解できる人が少ないかもしれません。

それで、「私はだめだ」「またこうなった」といった低いセルフイメージを形成してしまった人も少なくありませんね。

しかし、自分の症状や特徴を知り、社会ではどのように見られているかを知ることで、「良い特徴」=得意なところを発見することにも繋がります。
発達症状の3大種類とそれぞれの特徴
①自閉症スペクトラム障害(ASD)
自閉症の症状は主にコミュニケーションの場面で現れます。
また、特定なことに強い関心を持つことがあるので、周りから見ると「頑固」なところがあります。
自閉症を持つ高校生の家庭教師をした初めのごろは、慣れなくてイライラしていました。
少しずつ相手のペースに任せて「勉強を付き合う」姿勢を取るようになり、相手に合わせるようにしたら今まで見えなかった良いところが見えました。
自閉症の方が持っている強みがあります。
この強みについて次のセクション:「得意なことがない?自閉症スペクトラム障害(ASD)の強み」で詳しく伝えますね。
②注意欠如・多動性障害(ADHD)
こちらの特徴は、
落ち着きのなさが著しいです。
また、集中力を保つのが難しくてミスすることも多いといった特徴もありますね。
社会からは
- 忘れっぽい人
- 思い付きで行動する人
- 人の話に割り込んでしまう人
などなど、ネガティブに捉えるところが多いですが、ADHDの症状とうまく付き合って成功した有名人も実はいます。


③学習障害(LD)
子供の時、勉強は特に親が一番気になったところかもしれませんね。
何とか成績を上げたいと考えて、方法を探していたはずです。
学習障害の症状はどのように表れるのか、みんな違いますし、自閉症やADHDと一緒に現れることも多いので、複雑です。
私が教えた高校生は自閉症のほか、読むと話す能力に関して学習障害もありました。
文章の内容をある程度分析できますが、うまく表現できないのは悩むところでしたね。
ここまではよく見かける三大発達障害のカテゴリーを分析しましたが、これからはポジティブなところをたくさん見ていきたいと思います!
得意なことがない?自閉症スペクトラム障害(ASD)の強み
自閉症スペクトラム障害(ASD)について確かにネガティブな声が多いです。
けれど、本人がポジティブなところを見るようになれば、生まれ持つ才能を活かし、得意なことを発見していけます。
自閉症の特徴の中で一番注目すべきなのは、
子供の時から一つの分野に対して強い関心を感じられてきたことがありますか?
「天才だ!」と言われたことはありませんか?
実は「進化論」を提唱した有名な科学者ーダーウィンは自閉症スペクトラム障害(ASD)を持っていました。

子供の時はほかの子どもとほとんど関わりがなく、一人でいることが多かっただそうです。
また、言葉で交流するのが苦手なので、レターを書いたり、他のコミュニケーション方法を取るようにしたのです。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の方は他人と関わるのが苦手ですが、自分の興味に夢中になったり、それを研究していく行動力は十分持っています。

得意なことがない?注意欠如・多動性障害(ADHD)の強み
じっとしていられない!
これは他人から見たADHDの最大な特徴ですね。
現代の教育システムは「何時間も座って勉強する」ことを子供に要求します。
動くのが自然なADHDを持つ方にとって、学校ではかなり苦労してきたのではありませんか?
実は「自分を変えない」ことはADHDが成功する大事なポイントです。
ADHDの特徴を変えずに大成功をおさめた人も少なくありません。
実は世界的に有名なバスケットボールプレイヤー、マイケル・ジョーダンはADHDを持っています。

じっとして座れないので、スポーツに時間とエネルギーを捧げてきました。
引退後のマイケルも、高いエネルギーを持ち、広告に出たり、様々なビジネスに投資しています。
この考え方は「ルールを守る社会」では反抗的に見えるかもしれません。
しかし、これは発達障害だけではなく、すべての人が大切にすべきポイントです。
自分を変えてしまうと、苦手なことで相手の強みと勝負するから勝つことは難しいです。
ですから、ありのままで強みを生かしたらうまくいきますよ。

得意なことがない?学習障害(LD)の強み
学習障害は「表ではわからない」発達障害です。
中にはADHDや自閉症と一緒に症状が出てくる方もいますが、外見は普通で変わりのない人が多いですよね。
学習障害の診断は厳しい基準があり、同世代の人とかなりの差がなければ学習障害として扱われません。
そこで、特定の学習分野に支障を感じて深刻ではない人も少なくありませんよね。
大切なのは自分の「弱み」を見るのではなく、「強み」を発見することです。

学習障害は、勉強がだめということかなあ?
このようなことはありません。
なぜかというと、世界の天才アインシュタインは学習障害だったからです。

アインシュタインの特徴はこちらです:
- 三歳までには喋れなかった。
- 子供の時、声を出して読書するのは苦手で外国語の勉強もダメだった。当時の先生は「この子は何も成し遂げない」とコメントしたほどだ。
- 読み書き重視の勉強方法に合わなくて、クリエイティブな勉強方法を教える学校に転校したら成績が上がった。
- 小さい頃から世界の見方が他人のと違う。
実は学習障害は大きく分けて3つのタイプがあります。
- ディスレクシア(識字障害、失読症):文字の読み書きが特に難しいが理解力には問題はありません。
- ディスグラフィア(書字障害):文字を書くこと、特に手書きするのが困難で、話し言葉は普通に理解できます。
- 算数障害:時間、計量及び空間的推論に支障があります。
学習障害は特定の分野では認識の難しさを表しますが、障害のない分野での高い能力を示すことがあります。

特に最後の能力は、デザイナー、エンジニア、映画制作者(スティーブン・スピルバーグなど)、写真家(アンセル・アダムスなど)の成功には欠かせないものですね。
発達障害は多様化であり、個人の症状もケースバイケースです。
個人で仕事をするなら得意な分野を追究することが大事ですが、組織の中で仕事をする場合、自分のことを理解してくれる環境が大切です。
これからは発達障害を支援する就職のサービスを紹介します。
このサービスは個人の状況に合わせたスキルトレーニングから仕事に就くまでのフルサポートを行っているので、理想なキャリアを築いていきたい方は読み続けてくださいね。
発達障害の支援サービス:「障害別のトレーニングで働き続ける力を身につく」atGPジョブトレ
atGPジョブトレは首都圏を中心に行っている障害のある方の就労移行支援サービスで、「就職する」ことと「安定して長く働く」ことに力を入れています。
このサービスを提供している会社は株式会社ゼネラルパートナーズで、2003年に設立した成績のある会社です。
現時点ではatGPジョブトレは以下の5つに分けて職業の支援を行っています。

発達障害だけではなく、ストレスによる障害:うつ病や統合失調症などの支援もあるので、幅広いサービスを提供しています。
発達障害を持つ方が働き続ける能力を手に入れる
働き続けるためには人間関係と業務に関する学ぶ力が大事ですが、それ以上に大事なのは「将来性のある分野」ですね。
これから発展していく分野で仕事が就ければ、精神的には安定して働けると思います。
今のトレンドを見ると未来性のある大きな分野は:
- 医療業界
- IT業界(テクノロジー)
特にIT業界は人と関わることが比較的に少ないので発達障害の方でもこれから目指すチャンスはありますね。
atGPジョブトレでは、Web制作のプロデジタルハリウッドスクールと連携しているコースがあります。

専門的な知識をより理解してもらえる環境は期待できるので、未来性のある職業です。
atGPジョブトレは手に職を持ちたい方、WebデザインやWebプログラマーに興味ある方には特に向いています。

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就職の実績が高い
厚生労働省「平成30年社会福祉施設等調査」によると、全国の就労移行支援事業所は年間平均3.4名の就職者に対し、atGPジョブトレは24名の実績です。

また就職者の年齢も20代が32%、30代が35%で、40代は31%です。
もっとも多くのは一般事務や専門事務(営業・経理・総務などの事務)で、全体の割合の94.5%ですね。
atGPジョブトレの口コミ(利用者の声)
atGPジョブトレを利用して就職先を見つけた2人の口コミを公開します。
これらの口コミはatGPの卒業生の事例で、atGPジョブトレの公式サイトから引用しています。
発達障害(ADHD)・うつ症状Aさん(20代)の口コミ
この口コミはatGPの卒業生の事例で、atGPジョブトレの公式サイトで公開しているものです。
支援を受けた理由
もともと東京にある情報系の専門学校に通うために地元から上京して一人暮らしをしていました。
東京に出てきたのは、企業数が多いだろうと就職を見越してのことです。通っていた専門学校では授業はきちんと受けていたのですが、理解ができないことが多くありました。
すごく勉強もしているし、学校の先生も熱心に教えてくださっていたのに、なんでできないのかなと気分が落ち込むようになり、うつと診断されて専門学校は休学することになりました。その後、うつの症状などを調べていたら発達障害についての情報を見つけ、うつよりも発達障害の方が当てはまるなと感じたので病院に行って検査をしていただきました。
私はまだ就職をしたことがない段階でADHDが判っている状態だったので、就労移行支援事業所に通ってあらかじめ対策してみようと思いました。
atGPジョブトレの体験
入所してから、最初の3~4か月ごろ、朝5時半くらいに目が覚めてしまう日々が続き、その後また寝てしまうために、開所時間に到着できずに昼過ぎや夕方に通所したりすることがありました。
対策として、スタッフの方が10時ごろに毎日電話をくれていた時期があります。また入所してから半年過ぎたころに面談で「そろそろ就職に向けてもう少し真剣に取り組んでいったほうがいいんじゃないか」という風に言ってくれたことがありました。
スタッフに頼ってばかりではなく、自分でもしっかりやらなきゃいけないな、と思うようになり、その半年後に就職することができました。
就職先の感想
損害保険会社で一般事務の仕事をしています。
車を買い替えたり、免許を更新したりしたお客様の情報を変更します。具体的には、お客様の書類の修正点を見つけて訂正したり、Wordを使って報告書などを作ったりしています。
封入作業をして、郵便局で発送するなども行います。
発達障害(ADHD)・双極性障害Bさん(30代)
この口コミはatGPの卒業生の実例で、atGPジョブトレの公式サイトで公開しているものです。
支援を受けた理由
前職では障害について上司には話していたのですが、それ以外の周囲の方とのコミュニケーション面でのギャップや、体力のなさ、疲れやすさを感じていました。
そのタイミングでメニエール病も発症し、転職をするか、少し休もうかを考えていました。きっかけは、ゼネラルパートナーズでウェブマーケターの求人を見つけて応募しようかなとWebサイトで事業内容を見ていたら、就労移行支援事業所を運営していることを知り、atGPジョブトレを見つけて見学に行ったのがきっかけです。
atGPジョブトレの体験
その場の全員が発達障害を持っていることで、自分のことをより、客観的にみられるようにもなったことは障害配慮を伝える時にも役立ちました。
自分と同じ特性を持っている人が例えばしゃべりすぎたりしていると、あ、私もそういう時ある!とか思いました(笑)。
同じ障害の仲間同士で取り組む自己探究研修はatGPジョブトレならではだと思います。それから、模擬職場トレーニングでのグループワークでは、同じ障害を持っていても、得意不得意が人によって違うということもよくわかりました。
苦手なことをフォローしあえるんだという自信にもなりました。就職活動に関しては、スタッフにたくさんサポートしてもらいましたね。
私は仕事が面白くないと続かないので、楽しく長く続けられる方法は何だろうと一緒に考えていただいたり、普段の様子から自分でも気が付かなかった障害配慮事項を拾い上げてくれたり、とても頼りにしていました。
就職先の感想
総務部門で全国の拠点の管理会計に関するデータ集計業務をしています。
もともと数字を見たり、分析をしたりするのが好きなのでとても楽しいです。
もともとWEBマーケティングの仕事をしていましたが、また違う部門でキャリアを積んでいます。ちなみに今の会社には、atGPジョブトレを運営しているゼネラルパートナーズが運営する障害者の求人転職情報・雇用支援サービスのatGPを通じて採用が決定しました。
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発達障害コースの無料見学オフィス
atGP公式サイトによると、発達障害コースの無料見学オフィスは関東エリアに3つ、関西には1つあります。
関東エリア



関西エリア

コースによって見学の場所が変わります。
自分の状況に当たるコースを選んでからオフィスを探してくださいね。
atGPジョブトレの料金
atGPジョブトレの料金は前年度の世帯収入状況に応じて無料、月額9,300円と月額37,200円のプランがあります。

*世代の収入は配偶者を含む
ご自身に負担する場合でも、助成金を得ることも可能なので、atGPジョブトレに無料見学と個別相談会を利用してくださいね。
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まとめ
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
この記事は発達障害を持つ方が自分の得意なところを見つけてくれるために自閉症、ADHD、または学習障害についてまとめました。
最後には障害を持つ方がお気軽に問い合わせてもらえる就職支援サービスatGPを紹介しました。
この記事の情報を活用して自分らしい生き方でこれからの生活を楽しんでいただけたら嬉しいです。
もしこの記事は家族やご友人に役立つのであればぜひシェアしてくださいね。
