「得意なことは何だろう」
これを考えたことはありますか?
私ははじめての面接のとき、この質問について考えました。
大学では心理学を勉強しましたが、いったい何が得意なのか、どんなスキルがあるかは考えていませんでした。
社会人になり、「手に職」のような仕事についていなく、オフィスの業務がほとんどでした。
もしあの時「あなたは何が得意なの?」と聞かれたら、
小さな声で「外国語?」と答えたかもしれません。
しかし今では、自信を持って、
私は「動画編集やコンテンツ制作が得意なことです」と答えられます。
これらのスキルは社会人になって数年間の体験から積み重ねたものです。
「得意だし、好きだから、キャリアとして毎日取り込んでいける」
この記事では「得意がない」と思われがちな20代の若い社会人向けに、これから自分に合うキャリアを作っていきたくために、海外のキャリアワークショップに出てくる3つの質問や「好きをキャリア」にするプロセスを紹介しています。
▼目次を開いて記事のポイントを読んでください▼
得意なことがないとだめ?
就職活動をする時、以下のような質問を聞かれたことはありませんか?
「あなたはどんなスキルがありますか?」
「得意なことは何ですか?」
はじめての面接であまり準備ができなかったら一瞬戸惑ってしまうでしょう。
「得意なことが…ない」
実は日ごろの生活では「得意なことを意識している人」は圧倒的に少ないのです。
また日本文化は「自己主張をしたがらない」文化なので、得意なことについて積極的に考えるチャンスは少ないでしょう。
今までの経験を振り返ってどうしても見つからない場合はこのように聞きたくなりますよね。
実は得意なことがなくてもちゃんとキャリアを築いてきた人はいますし、20年や30年前では、得意なことを探すのは主流ではありませんでした。
では、なぜ得意なことを探すよう、多くの人がおすすめしていますか?
なぜ得意なことを探す
得意なことというのは二つのパターンがあります。
- 生まれ持つ才能
- 時間をかけて築き上げたスキル
生まれ持つ才能で有名なクラシック音楽家:モーツァルトは代表的ですよね。

モーツアルトは小さい頃から演奏の才能を示し、息子の才能を育つことに熱心な父を持っていました。
この才能はやがてモーツアルトを世界的に有名な音楽家にし、今でもモーツアルトの曲を愛するファンはたくさんいます。
このように生まれ持つ才能(得意なこと)を磨けば成功する天才の物語はありますが、多くの人は後ほどの努力で得意なことを磨いていきます。
これからは、2個目のパータンを見ていきたいと思います。
天才のように若いうちに才能を示すのではなく、少しずつ発見し、少しずつ磨いていく人が多いですよね。
では、スキル(または分野)を選んだ基準は一体なんでしょうか?
北米の考え方では、得意なことは情熱的なことです。
Passion is the key to success
(パッションは成功のカギ)
英語圏では得意なことを探すことは、その人のパッションを探すことで、成功への道のりを探ることです。
また面接官からみると、応募者の「得意」がポジションが求めるスキルであれば、仕事の効率が上がり、より高い質の作業ができるように考えています。
情熱や好きという気持ちは得意なことに繋がる唯一のポイントではありませんが、得意なことを見つけやすい方法ではあります。
この後のセクションでは「趣味から」得意なことを探すために簡単に答えられる3つの質問を紹介します。

得意なことがない?趣味から探る3つの質問
趣味から得意なことを探すために簡単に答えられる3つの質問を紹介します。
楽しくて時間を忘れるようなことは何ですか?

この質問はあなた個人のためにあるので、「ゲームをすること」や「映画を見ること」でもかまいません。
できるだけリストを書いてみましょう。

よくお金をかけていることはなんですか?

「またそれを買ったの?」家族や友達に言われたことはありませんか?なぜかわからないけどよくお金をかけることは誰しもありますよね。
これをたくさん書き出してみましょう。
あなたがワクワクするようなことは何ですか?

「楽しみにしている」と少しでも気分があがることであれば書き出してください。
コンサートに行くことでもいいし、憧れの人に出会うことでも構いません。

クリエイティブな発想で旅行することをキャリアにした女性の物語を読んだことがあります。
その方は数年間会社勤めの経験があり、組織で働くことに疲れました。
「旅行したいけれど、お金はないなあ」
そこで会社を辞める決意をした彼女はあるクリエイティブな行動を取りました。
それは、自分の旅行をスポンサーしてくれる会社を探したのです!
彼女は「旅のブログ」を立ち上げて旅行のお金を出してくれる会社と数ヵ月の短期契約を結び、世界の旅をはじめました。
その後、旅のブログは人気が出て、スポンサーの会社も契約を延期し彼女をスタッフにしました。
彼女は旅をしながらブログを書き、またブログの集客力でツアーを開催して十分なお金を得ることができました。
この物語を聞いたことは少し驚きました。
「こんな都合のいい会社があるの?」
「こんなにうまくいったの?」
と不思議な気持ちがあり、女性の勇気に感心しました。
でも、
実際に一人で来日し、ゼロ人脈から家と仕事を探すことに成功したのも、「決めた」という気持ちがあるからです。

そして、大好きな気持ちはその一歩を踏み出す勇気になります。
もしあなたのリストに「これはやっぱり譲れない」ものがあれば、どのようにそれをキャリアしていけるか、固定概念から出てクリエイティブに考えてくださいね。
自分に合うキャリアに出会うための5つのステップ
これから紹介する5つのステップは「好きをキャリア」に変えていくためのシンキング・プロセス(考える順番)です。
ステップ1:自分の特技を書き出す

どんなことでもいいので、「人の話をよく聞く」ことでもいいし「動画編集ができる」ことでも構いません。
ステップ2:ワクワクしたり、「いいなあ」と思うことを書き出す

これは趣味から探る3つの質問のリストなので、その中から3-5つのアイテムを選んでください。
ステップ3:トレンドとビジネスチャンスについて考える

これはクリティカル・シンキングを鍛えるステップです!
実際にどんな会社があり、どんなビジネスがあるのか、これからどんなトレンドがあるかを考えて思いついたものを書いてください。
例えば、ステップ1とステップ2では、「映画を見ること」「書くこと」などのキーワードがあり、それをステップ3に合わせて考えるなら、
見た映画のレビューを書いてブログにすることは考えられますよね。
インターネットというトレンドを媒体に何ができるかを考えたら、コンテンツ制作は当てはまりますね。
ブログのスキルはないとか、インターネットはわからないなど、まだ考えなくていいですよ。
できるだけ可能性を書き出すのが大事です。
ステップ4:あなたの得意を生かして誰の役に立つのか?

意外とこれを考えている人は少ないです。
実際に私もYouTubeをはじめたばかりの時は、「誰」を詳しく特定していなく、だらだらとコンテンツを作ってきました。
もちろん、そのチャンネルは成功しませんでした。
自分のサービスを提供するようになり、「私は誰の役に立てるのか」を考えるようになりました。
誰を特定するのは、好きなことでキャリアを成功させる大事なステップですね。
ステップ5:キャリアマップを描く

このステップは興味、スキル、そしてキャリアを結ぶものであり、実際に一歩踏み出すためのものです。
例えば先ほどの映画をブログにするキャリア。
映画を見る時間はないけれど、映画のあらすじを知りたい人のためにブログを作るとしましょう。
これを現実にするためにはどんなことが必要なのかを考えます。
まずブログで稼ぐための仕組みを知る必要がありますよね。
その後はブログを立ち上げるためのIT知識とスキル、または記事を書くためのSEOライティングの知識等々、細かいモノはいっぱいあります。
「やっぱり見つからない」得意なことがない時のキャリア選択
でも、やっぱり得意なことは見つからない。
ノートをじっと見つけて全く書けない人もいるかもしれないので、「得意なことがわからない」時に考えるべきキャリアのポイントを紹介します。
価値観から選ぶ
価値観から選ぶというのは「安定した仕事」なのか、「外での仕事」なのか、あなたが望む仕事の条件にしぼって考えます。
特に学校を卒業したばかりであれば、社会の経験が浅いのでいいアイデアも思い浮かべないことも可能ですよね。
その時は、価値観で選ぶと楽になります。
給料から選ぶ
給料で決めるのも現実的な方法の一つです。
生活の面では安心しないと、落ち着いてアイデアも浮かびません。
学校で学んだスキルが直接使えるし、給与面や福利厚生の充実度を重視している会社を選びましょう。
働き方から選ぶ
リモートワークをしたいのか、それとも現場で人と接する仕事をしたいのか?
このように働き方を考えるのも大事ですね。
私のはじめての仕事はオフィスワークが7割でした。
あの時はパソコンが嫌いだったので、人の前で話ができる仕事をしたかったです。
働き方で選ぶのは仕事の維持率に繋がります。
内定をもらい、働き始めたとしても、仕事をする状態に不満があれば、長続きはしません。
ですから、得意なことがない時は、働き方も考えてください。
場所から選ぶ
東京で働きたいですか?田舎で働きたいですか?それとも海外?
このように住んでみたい場所を考えるのも全く分からない時には大事です。
コロナの前では、数年間ここに住んだり、数年間あそこで住んでみるような旅行会社や大手ホテルの仕事が人気でした。
仕事をしながら旅行できるというのは確かに魅力的ですよね。
今暮らしてみたい場所とこれから暮らしてみたい場所を考えて選ぶのは人生を楽しく過ごす大切なポイントでもありますよ。
得意なことがないけど…面接時に自己アピールするポイント
得意なことがないよ!
面接管にどのように説明すればいいかわからない時はありますよね。
大丈夫です。
得意なことがない時でも、面接時はちゃんとアピールしていく方法はあります。

「まだ若いし経験が浅いので、これから○○について学びたいと思っています!」
「今までは勉強をたくさんしてきたけれど、これからは社会人として○○についてたくさん学びたいと思っているので、応募しました。」
など「これからやってみたいこと」をアピールします。
そうすると、面接官には明るい印象を残り、他の応募者から区別していけます。
海外の会社は未来性重視で、個人のモチベーションを評価の基準にしています。
もし今後海外で働いてみたいなら、このテクニックをぜひ使ってくださいね!
得意なことは、仕事をしてから探す
20代で、自分の得意なことを理解している人はかなり少ないのです。
ほとんどの人はこれから磨いていく準備をしています。
ですから、得意なことは何なのか、数年間働いて探しても遅くはありません。
仕事をするようになって積極的にイベントに参加すると見つかりやすいですよ。
理想なキャリアも、数年間探した後に築いても遅くはありませんね。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事で書いている質問と方法は実際にキャリアのワークショップでも使われているものなので、ぜひ活用してください。
