NFTマーケーティングの戦略|海外のNFTプロモーションの事例

NFTマーケーティングの戦略|海外のNFTプロモーションの事例

NFTは日本国内だけではなく、海外でも注目されているビッグキーワード。個人のクリエイターから企業レベルまで、NFTマーケーティングに力を入れています。

NonFungibleのレポートによると、2020年から2021年にかけてNFTの総売上が21,350%増加したことが確認され、2022年以降NFTに対する期待がさらに高まっています。

この記事では、海外のNFTマーケーティングでよく使われているプラットフォームやそれらの詳しい事例をまとめて紹介していきます。

 

この記事を書いた人
ビビアン:長野県在住のカナダ人。カナダ政府の仕事で来日⇒大手企業を経て⇒現在は動画クリエイター。「自由な人生を探求しながら」クリエイターの視点で夢を抱く人々を応援する情報を発信中。

NFTの販売とそのプラットフォーム

販売の方法でマーケーティングが変わっていく可能性がるので、マーケーティングの仕方を詳しく紹介する前に、NFTの販売方法をまとめました。

海外で最も人気のあるNFTマーケットプレイスは、OpenSea、Rarible、Foundation、MakersPlace、Mintable、Decentralandです。

利用できるNFTのマーケットプレイスの数には制限はありませんが、NFTを作成し、マーケットプレイスに出品するたびにガス料金を支払うことがあるので、ひとつや二つに絞って出品している個人・会社がほとんど。

NFTを販売するのに主な方法は:

NFTのオークション

ほとんどのマーケットプレースでは、オークションを開催し、最高額の入札者に作品を購入してもらうことができます。

つまり、作品の価値は購入者に決めてもらうことになります。

NFTアーティストのBeepleさんはこの方法で作品1点の販売が660万ドル以上を稼いだ実例があります。

Beepleさんのような高品質の作品は、時間をかけてブランド作りが必要ですが、マーケーティングに資金を投入して時間を短縮することは可能です。

ただし、こうしたケースはリスクがあるため、最初から知名度のあるブランドとコラボすることが企業が出しているNFT作品にはよく見かけます。

NFT作品を固定価格で販売する

固定価格のいいところは宣伝しやすいところです。

NFTマーケットに出品したばかりの時、固定価格で販売しているアーティストが多いのです。最初の取引は自分で値段を決めてからマーケーティングで価値を上げていく。

NFTアートの販売に苦戦するようであれば、価格を徐々に上げていくのがよく見かける戦略です。

NFTの販売は作品・アーティストの知名度だけではなく、件数によって変わっていきます。

この語ご紹介する7つのNFTマーケーティング戦略は主に英語圏の企業で使われている方法です。

NFTマーケーティング戦略と事例

1.インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングは、NFTだけではなく、新商品の発売やヒット商品の促進にもよくつかわれています。

NFTは非常に新しいマーケットなので、インフルエンサーは、NFTについて潜在顧客を育つために良い手段です。

ゲーム業界のインフルエンサーや、YouTubeやTwitchのインフルエンサーを利用して、NFTのプロモーションを行うことがよくあります。

インフルエンサーを選ぶとき、考慮すべきなのは以下の3点です。

  1. インフルエンサーのフォロワー数とエンゲージメント率:インフルエンサーのフォロワー数やエンゲージメント率、過去に自社製品やブランドのプロモーションを行ったことがあるの?
  2. インフルエンサーがNFT業界をどの程度理解しているの?
  3. インフルエンサーのコンテンツの質:インフルエンサーが、ターゲットバイヤーが利用するプラットフォームで活動しているの?

NFTマーケティングのインフルエンサーマーケティング事例

NFTマーケティングエージェンシーのSOLDOUTNFTSは、インフルエンサーマーケティングで、クライアントの目標を迅速に達成できるようにしました。

SOLDOUTNFTSを利用したこのクライエントはオーガニックと有料の広告(Facebook, Instagram, twitter)などを使っていました。しかし、成長が遅くて2021年を通してNFTマーケットはかなり競争力の高い市場となりました。

そこでSOLDOUTNFTSはインフルエンサーマーケティングを通して、質の高いリードを得ることができ、NFTのインフルエンサーマーケティングの成果は大きく、エンゲージメント率がそれまでの2倍強に増加しました。

ビビアン
ビビアン
他にはTwitterの最適化も行ったそうです。

そして、マーケーティングで得られたリードを育つコミュニティづくり(Discord)に力を入れて、リードをバイヤーに変えていったのです。

SOLDOUTNFTSの詳しいレポート(英語)はこちらです。

https://www.soldoutnfts.io/case-studies-how-our-client-sold-out-12345-nft-collection

 

2.コミュニティづくり

ここでいうコミュニティはマーケーティングを通してグループに入った潜在顧客のことです。

NFTプロジェクトのコミュニティ・マーケティングには、次のような利点があります。

  • コミュニティのメンバーは、情報やアドバイスを共有することができる。
  • コミュニティが発展すると、ロイヤルカスタマーをブランド支持者に変えていける。
  • 参加者がお互いにサポートし合うので、一本的なマーケーティングではなくなる。
  • すべてのユーザーがNFTをレビューし、ブランドとの経験をシェアするため、口コミが生まれる。

NFTの購入者のためによく開発されたコミュニティのプラットフォームは、Discord、Twitch、Twitter、Telegram、Facebook、Redditなどです。

成功事例として、OpenSeaのコミュニティを見ていきましょう。

OpenSeaのNFTコミュニティ

OpenSeaは、NFTの作成、購入、販売、オークションを行う最大級のNFTマーケットプレイスプラットフォームです。

音楽、スポーツ、写真、トレーディングカードなど、様々なNFTをOpenSeaで販売されています。

OpenSeaは、プラットフォームに訪れてくれる潜在顧客をまとめるために、Discordのコミュニティを作りました。

Discordのコミュニティチャンネルでは、メンバー同志が交流し、NFTのニュースや戦略を共有することができます。2022年7月の時点では237,000以上のユーザーが参加しています。

ビビアン
ビビアン
OpenSeaのDiscordには#Self-promotionチャンネルもあり、NFTのクリエイターが自分の作品について話すことができますよ!

OpenSeaはNFTの出品者ではないですが、NFTマーケットプレースのトップであるため、コミュニティ作りの実績が見られます。

この後はNFTの出品者のNikeの事例を紹介していきます。

NIKEのNFTコミュニティマーケーティング事例

NIKEは「CryptoKicks」でデジタルスニーカーを発売した一年後、RTFKTという会社を買収し、そのコラボレーションによる最初のスニーカーを2万セットを発売しました。

CryptoKicks on OpenSea
CryptoKicks on OpenSea

そのうち最も高価なスニーカーは13万ドルで販売されたのです。

コラボのリリースが初めてメディアに取り上げられたとき、購入者は5000ドルから9000ドルの間でNFTスニーカーのペアを購入しました。

ここまでNFTの価値を育てたのは、コミュニティの開拓や育成に力を入れたからです。

NIKEは、2017年までに1億人以上のロイヤルカスタマーを持っている世界最大のスニーカーブランドの1つです。このロイヤルカスタマーたちは、平均的な購入者の3倍以上の金額を費やしてくれています。

NIKEのコミュニティづくりはNFTをはじめる以前にはじまったのです。メンバー専用のアプリからがグローバルミートアップを開催し、また、コンテストを開いて、ファンにスニーカーのデザインもしてくれました。

NIKEのスニーカーを買うというのはコミュニティの一員になる意識がNFTスニーカーを販売するまえにはじまった取り組みです。

3.SEOの実施

検索エンジン最適化(SEO)は、マーケーティングの基本であり、NFT作品のプロモーションにも使えます。

NFTマーケティングのためのSEOは、ユーザーが関連キーワードを検索した際に、ホームページやNFTのページが表示されるために実施します。

ブログからウェッブサイトやキャンペーンまで、SEOの実施で検索エンジンに表示されやすくなります。

NFTマーケティングのSEO対策例

NFTのSEOをうまく利用した例として、OpenSeaが挙げられます。

ユーザーが「NFT collection」を英語で検索すると、Googleの検索エンジンのトップページに表示されます。そのほかにはcoinmarketcap(仮想通貨のまとめサイト)やdappradar(NFTのトラッキングサイト)などが表示されます。

いずれもNFTの取引に関係のある企業サイトです。

4.Discordマーケティング

Discordは、NFTのバイヤー、コレクター、クリエイターに人気のあるソーシャルプラットフォームなので、海外ではとくに活用されています。

多くのNFT Discordサーバーは数千人のメンバーを抱えており、以下のように活用されていることが多い:

  • ウェルカムメッセージ:プロジェクトについてウェルカムと簡単な一言を伝えるためです。
  • コミュニティのルール:Discord チャンネルのコミュニティルールは、ユーザーにとって安全な場所を維持するために不可欠です。コミュニティ・ルールを固定メッセージに記載し、ユーザーがこれらのルールに従うよう、サーバーのチャンネルを監視する必要があります。
  • 一般的なチャット:ユーザーの質問に答えることで、ユーザーとの交流を深めることができます。
  • FAQ チャンネル:サーバーのメンバーは、NFTプロジェクトや期待されることについて多くの質問を持っています。FAQチャンネルでは、チームに関する情報、立ち上げ日や詳細情報などを提供しましょう。また、メンバーからの質問を想定し、その回答も掲載しましょう。
  • NFTのミントや購入方法を説明するチャンネル:NFTに参加したいNFT初心者がたくさんいることを推定し、ユーザーのためのNFTミント・購入ガイドを作成することができます。
  • 他のコミュニティと協力する:Discordには様々なサーバーが存在しています。自社と相性が良いサーバーとコラボする(イベント開催など)ことでより多くのコレクター、クリエイターまたバイヤーにリーチすることができます。
  • 問い合わせに対応するメンバーに専用のパーソナライズされた答えをして好感度を上げることが可能です。また、同じ質問が何度も出てくるようであれば、その質問をFAQチャンネルに追加すると良いでしょう。
  • プレゼントや割引を提供する:Discordサーバーは、ターゲットとする購買者の注意を惹くため、プレゼントや割引を提供するのに最適な場所です。
  • Discord コミュニティの目標を作る:この目標は、Discordチャンネルをどれだけうまく維持できているか、どのような基準で改善していくかを判断するためです。

Discordの活用事例

Galaktic GangNFTコレクションは、DiscordとTwitterを活用し、購買者のコミュニティを拡大しました。Galaktic GangNFTコレクションは、Discordコミュニティを盛り上げるために一連のエンゲージメントキャンペーンを使い、その1つとしてDiscord用のアートワーク絵文字を作成したのです。

Galaktic GangNFTのアーティストはマーケーティングに詳しい専門家と組んで、現在は10,000人以上のユーザーをDiscordやTwitter上で持っています。

5.ブログとゲスト投稿を活用する

ブログは、バイヤーズ・ジャーニーのさまざまな段階で、セールスファネルを構築するのに効果的な方法です。潜在顧客に情報を提供し、関心を持たせ、NFTアートを購入するように説得するためのブログ記事をデザインしていきます。

NFTの購入を検討している人は、NFTに関する疑問を持っており、ブログ記事はそれに答えることができます。

また、SEO対策を実施し、Googleの検索エンジンにコンテンツを検索してもらうための戦略的な方法でもあるのです。

NFTニッチに関するブログ記事でよく使われているのはゲスト投稿です。ゲスト投稿は、ブランドが同業の他のサイトにリンクし、総合的な力で購読者を増やす方法です。

すでにNFTに関して購読者のあるメディアと組むのが特に効果的です!

NFTマーケティングのためのブロ例

NFTマーケティングにブログを活用した分かりやすい例として、NFTCultureがGrimBogs by BedBugsというNFTプロジェクトをレビューした記事があります。

この記事は、NFTバイヤーやコレクターに、プロジェクトについて知ってもらうものと、プロジェクトに投資する価値を提供するようにまとめています。

オリジナルの記事(英語)はこちらです。

https://www.nftculture.com/nft-news/grimbogs-by-bedbugs-nft-project-overview/

6.NFTのエアドロップ(無料配布)

エアドロップは無料でNFTを配布することで、コレクターの中では人気が高い。

例としてTall Neck Tribeを紹介していきます。

Tall Neck Tribeのエアドロップ

以上はTall Neck Tribeエアドロップの告知です。

3人の当選者は無料で応募でき、17人のNFTアーティストの6666点のコレクションを手にすることができます。

いいねとリツイート、Twitterアカウントのフォロー、そして、友達のタグ付けを行うだけで参加できるのです。

このNFTのプロジェクトでは、当選者は3名のみでしたが、このプレゼント企画により、より多くのフォロワーとエンゲージメントを得ることができたそうです。

エアドロップキャンペーンのポイント:

Tall NeckTribeのようにツイッターでエアドロップをしている団体は少なくありません。エンゲージメントの高い宣伝の仕方には以下の3つのポイントがあります。

  • ユーザーが簡単に、素早く応募できる
  • 価値のあるプレゼントを提供する
  • アクションを素早く起こせるよう、緊急性を持たせる

興味があれば「#NFTGiveaways」で検索して見てくださいね!

7.潜在顧客の興味を引く動画づくり

動画でNFTの作品を告知してファンにお知らせしたのはSly Stalloneさんです。

Facebook動画はこちらをクリックしてください。

https://m.facebook.com/watch/?v=3187210638213224&_rdr

この動画はSLYGuys NFT collectionの告知であり、NFTを購入するとリアルイベントの参加やほかのメリットを紹介しています。

Twitterを見ると、Stalloneさんはミニ動画でイベント企画を宣伝しています。文字よりクリエイターの姿や、NFT作品がみられるのは安心感が得られるし、インパクトも強い。

もちろん、このNFTコレクションは個人のことがテーマなので、顔出しの動画はたくさんでています。

企業としてNFT動画を出す時は以下の要素を参考するとうれしいです。

  • 自社ブランドとその価値を紹介する
  • 情熱や目標を共有する
  • NFTプロジェクトのユニークな部分を強調する

顔出しの動画が難しい時はバーチャルキャラクター、そして3Dの動画をメインに作っていくことができるでしょう。

TikTokが次世代のミニ動画を形にしたように、NFTのプロモーション動画も新しい可能性を生みだせるかもしれません。

実は、私はファッションブランドChanelの動画マーケーティングが好きです。

もちろん、カリスマの創立者を持つことで動画の軸も作りやすいですが、ファッションブランドとして立場を高めるには様々なところでアプローチすることが重要です。

Chanelのインスタグラムアカウントを見ればわかりますが、モデルから有名人の動画、イベントの告知、そして商品の広告までインパクトの強いイメージ作りを統一しています。

 

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こうしたブランドイメージ作りはNFTで試みることができるかと考えています。

まとめ

この記事は「NFTマーケーティングの戦略|海外のNFTプロモーションの事例」をテーマに7つのプロモーション方法をまとめました。

NFT市場の競争は毎年激しくなってきていますが、非常に若いマーケットなので成長する余裕はまだあります。

NFTのマーケット調査(アメリカ)によると、

In 2022, four percent of Americans (approximately 9.3 million people) said they had ever owned NFTs. 

和訳:2022年、アメリカ人の4%(約930万人)がNFTを所有したことがあると回答しています。

そして、2021年では、おそよ460万人(アメリカ人の2%)がNFTを所有したとのデータがあります。

そのため、多くの組織がしているように、NFTの教育や知名度のあるブランドとのコラボを優先し、早い段階で市場を拡大していくのが最善の策でしょう。

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