テレビの広告とYouTube広告の効果はどう違うの?
Googleの調査によると、
YouTube’s reach of 18- to 49-year-old audiences was 36% higher and five years younger on average than that of TV.
和訳:18歳から49歳の視聴者のリーチは、テレビよりYouTubeは36%高く、平均年齢は5歳ほど若い。
今の若い世代はテレビよりSNSを見る習慣があります。
そのため、海外の企業はSNS(特にYouTube、インスタグラムとFacebook)を通して多くの人にリーチしようとしています。
この記事では海外の大手企業のファンマーケティング事例を6つを見ていきます。
ファンマーケティングの4種類
ファンマーケティング、またはインフルエンサーマーケティングは多くの企業で使われています。
ここではまず、インフルエンサーマーケティングのキャンペーン種類を見ていきましょう。
種類1:プレゼント
無料でもらえるプレゼントは多くの人にとって魅力的なオファーです。
企業は自社のソーシャルメディアチャンネルで景品を用意することができますが、ニッチで人気のあるインフルエンサーと一緒にプレゼントを送ることも可能です。
このようなキャンペーンは、すべての関係者にメリットがあります。
企業側のメリット:
- リーチ度が高い(ブランドの認知度)
- 視聴者は積極的にキャンペーンにかかわる
- 視聴者から商品のフィードバックがもらえる(市場に公開するまえのマーケットテストになる)
インフルエンサー側のメリット:
- 自分のコンテンツへの関心が高まりる
- 視聴回数が増え、エンゲージメント率が高まる
視聴者側のメリット:
- 無料でプレゼントがもらえる
種類2:レビューと開封動画(Unboxing video)
レビュー動画や開封動画は非常に人気があります。
YouTubeでの開封動画の月間検索トラフィックは約9万回で、最も人気のあるレビュー動画は9000万回再生されています。
そしてこのような動画を視聴する人は、同じような商品を購入したいと思っている人が多い。
小さなチャンネルなら、無料で商品を送ることが一般的ですが、何百万人ものフォロワーを持つ人気チャンネルの場合、動画制作の報酬も支払っています。
種類3: スポンサーシップ
この種類の投稿はインフルエンサーマーケティングの古典的な方法です。
そして、様々なSNSに応用できます。
インスタグラム:
- インフルエンサーの写真にブランドのタグを付ける
- 投稿のキャプションにブランドの「@」ハンドルとキャンペーンのハッシュタグを記載する
YouTube:
- インフルエンサー動画の説明文に記載する
- 動画に直接広告を掲載する。動画の一部(通常30~60秒)を直接製品の広告を表示する

種類4:プロダクト・プレースメント
プロダクト・プレースメントは、映画によくある広告のアプローチです。
簡単に言うと、動画の一覧として(インフルエンサーの小道具)、企業名・商品名(商標)を表示させる手法のこと。
プロダクトプレイスメントの種類といえば、この3つが代表的です。
- プロダクト・プレースメント:これは、ビデオ/写真の中にさりげなく、有機的な方法で製品が登場する場合です。
- アクティブプロダクトプレースメント:これは、単に製品を見せるのではなく、インフルエンサーが製品の性能についてより詳しく説明します。
- スポンサーコンテンツ:ブランド側がインフルエンサーに報酬を支払い、宣伝したい製品に特化したコンテンツを作成します。

ファンマーケティングの事例
この記事ではInstagram、Tik Tok、そしてYouTubeをメインに事例を見ていきます。
Instagramのインフルエンサーマーケティング6つの事例
Instagramは、約12億2000万人の月間アクティブユーザー(MAU)を持つソーシャルメディアです。
インフルエンサーとマーケター(企業)の両方がこのプラットフォームで積極的に活動しています。
ソニー・プレイステーションのVRヘッドセット
ソニーは、バーチャルリアリティヘッドセットであるPlayStation VRのインフルエンサーマーケティングキャンペーンをカナダで展開しました。ソニーが選んだインフルエンサーは、@karlconrad、@stalman、@justin.tse、@canoopsy、@the.girly.geekの5名です。
選ばれたインフルエンサーたちは、ソニーのPlayStation VRヘッドセットを使って楽しんでいる様子を投稿しました。
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ほとんどのインフルエンサーが2つの投稿を行い、主に画像を掲載しましたが、ミニ動画を掲載したインフルエンサーもいました。
このキャンペーンで使われたタグは「#PlayStationVR」「#ITriedPSVR」「#PSVR」のハッシュタグです。
インフルエンサーによるInstagramの投稿は、全体で12,728件の「いいね!」と230件のコメントを獲得し、全体の平均エンゲージメント率は3.64%でした。
HuaweiのHonor
Honorは、Huaweiの子会社として中低価格帯のスマートフォン・メーカーです。
同業他社のスマートフォンブランドの多くと同様に、Honorもソーシャルメディアのパーソナリティを積極的に起用して、電子機器のラインナップの宣伝に役立てています。
Honorは「#CheerForHonor8x」と呼ばれるキャンペーンで、スマートフォンのモデルX8を宣伝していました。
このキャンペーンでは、Instagramだけで500件以上の投稿を生み出しています。
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写真の人物は、PewDiePieという名前で活動している有名なYouTuber、スウェーデン出身のFelix Kjellbergさんです。
PewDiePieは、YouTubeだけで1億1100万人のフォロワーを持つ、最も成功したソーシャルメディアインフルエンサーの一人です。
Tik Tokのインフルエンサーマーケティング事例
チポトレ
チポトレはチポトレ・メキシカン・グリル(Chipotle Mexican Grill)の通称でアメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、フランスに店舗を構えるメキシコ料理レストランチェーンです。
Chipotleは2019年の間、一連のTikTokチャレンジを実施しました。
2019年5月に行われた最初のチャレンジは、ハッシュタグ「#ChipotleLidFlip」でした。
このチャレンジの最初の動画では、従業員がブリトーボウルの蓋をアクロバティックにフリップして閉じる様子が映し出されました。
@daviddobrik #ChipotleLidFlip @chipotle #ad ♬ Flip – Future
2つ目のチャレンジでは、「#GuacDance」というハッシュタグを設けました。
これは、2021年7月31日の「ナショナル・アボカド・デー」に向けて、
子供向けのコンテンツを出すYouTuber、ドクター・ジーンさんの曲に合わせて踊る人々の姿がアップされました。
@goodburgered #duet with @jayo Everyone keeps saying I’m this guy named Jayo? This is him right? @thekatcurtis #guacdance #indoorworkout #fyu #foryoupage #dance ♬ Guacamole – JAYO
このキャンペーンにより、ネット上の売上は前年比99%増と大きく伸び、現在ではネット上の売上が全体の約18%を占めています。
また、チポトレの顧客層では、約半分がZ世代とミレニアル世代なので、その世代の関心を惹くようなそマーケティングを行いました。
Calvin Klein
50年以上前にマンハッタンで創業したCalvin Kleinは、広く認知されたファッションブランドで、セレブの力を借りて下着を宣伝することでもよく知られています。
彼らのキャンペーン「#MyCalvins」は、ケンダル・ジェンナーやショーン・メンデスといった有名スターへのインタビューシリーズであした。
しかし、カルバンクラインは大スターだけにとどまらず、「#MyCalvins」の範囲内で大小のインフルエンサーとの連携も積極的に行ってきたのです。
@wabbs_x #ad Dreamy mornings in #MyCalvins @Calvin Klein ♬ original sound – Mia Wells
この投稿はwabbs_xというチャンネルで、ロンドン出身のファッションモデル、ミア・ウェルズさんが運営しています。
YouTubeインフルエンサーマーケティングの例
YouTubeは、InstagramやTikTokよりも古く、Googleに次いで2番目に大きな検索エンジンです。
SUBARU(海外市場の戦略)
SUBARUは有名な自動車メーカーです。
SUBARUがインフルエンサーを起用した代表的な事例として、「#MeetAnOwner」キャンペーンがあります。
このキャンペーンに参加したインフルエンサーの中には、デヴィン・グラハムとその友人も含まれています。
Devinさんのチャンネルdevinsupertramp(登録者数600万人以上)は、極限状態やアクロバティックなトリックをテーマにしたチャンネルです。
上の動画も崖っぷちに滑り台を作り、そこからパラシュートで滑り降りるというテーマです。
この動画で車がちゃんと注目されるように工夫しています。
Coinbase
Coinbaseは、暗号通貨を売買できるアメリカの取引所プラットフォームです。
Coinbaseのマーケティング担当者は、獲得率を上げるため、プラットフォームに登録した人に10ドル相当のビットコインを無料でプレゼントするという特別な割引コードの提供したのです。
割引コードをより多くの人に知ってもらうために、以下のようにポッドキャストのトークショーなど、インフルエンサーと提携していました。
このチャンネルは「What’s Good Podcast」です。
トークショーから最新のトレンドやニュースなど、興味深いトピックについて配信します。
このショーでは、W2Sというチャンネルのインフルエンサーであるハリーにインタビューし、コインベースについてもその特徴などを話してもいました。
このショーを見た視聴者に、割引モコードをプレゼントしています。
まとめ
この記事では、ファンマーケティング12個の事例|海外企業のインフルエンサー戦略をテーマにまとめました。
インフルエンサーのタイプから企業の事例まで、様々な活用方法を紹介しています。
インフルエンサーを使うことで質の高い潜在顧客にリーチできるので効果的です。
コスパもテレビ広告より図りやすいのです。
インフルエンサーを使うというのは、他人のマーケティングメディアを利用することです。
もし、コアファンを作りたければ、自分のメディアを持つことが重要です。
潜在顧客から既存顧客へアプローチすることは、自社メディアの目的になります。
どうしたら商品を魅力的に見せることができるでしょうか?
この記事では、企業でよく使われているハウツー動画について紹介しています。
参考になったらうれしいです^^