小売業においてARビジネスの活用事例

小売業においてARビジネスの活用事例


ARビジネス、すなわち、拡張現実を用いたビジネスの新しい形。IBMの2020年US Retail Index(小売産業インデックス)により、ARビジネスが更に加速しました。コロナの時期に、大手会社さえ倒産され、急に殺到した未曾有の危機に対応できませんでした。

しかし、コロナの時期に急成長した企業もあります。例えば、2020年6月にニュースになったヤマトの見舞金。参考:News TV-Asahi)コロナの影響で業務が急に増えて、従業員に最大5万円ほど支給されたのは大きく報道されました。また、有名な海外メディアFortune(英語)によると、Zoom会社の株の値は今年、250%も上がったということです。これらの産業共通点は、No-touchー接触のない、あるいは接触の少ない産業に関わっていることです。

では、High-touhー接触の多い小売業はどのようにテクノロジーを駆使し、コロナを乗り越えようとしているでしょうか?

今回はARビジネス事例からビジネスシーンでの活用方法と、顧客への影響を紹介し、小売業の新しい姿、ARショッピングの未来像を説明します。

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ARビジネスの歴史

近年よく耳にするAR、拡張現実。専用の眼鏡やスマートフォンを通して、現実世界に新しい解釈を与え、データ化された情報を再現し、視覚的な錯覚を作りだします。

ARの一般認識は2010年後半から

技術としては長年を経て変化してきたARは、一般的に認識されたきっかけはポケモンGoの大ブレークです。世界を虜にしたポケモンGoはスマートホンのカメラレンズを通して、存在していないポケモンを現実世界へと拡張してしまいます。

20年世紀後半から開発されてきたAR技術は、MicrosoftやGoogleといった大手企業により、商品化され、一般人の目に触れることになりました。専用の眼鏡やスマートフォンを使えば、現実の中にデータ化した映像、つまり拡張現実を作ることができます。

ARの未来はもう遠くはない

AR技術は2010年後半から広く使われるようになり、特にWithコロナの危機を乗り越えようとして、ARショッピングは加速しています。これは従来、フェイスツーフェイス(接客)の小売産業にとっては、今後欠かせないものとなるかもしれません。

コロナの影響で閉店する店や大型モールは数多くありました。実店舗では商品が売れなくなり、大手企業も新しい販売ルートを探すしかありませんでした。そこで、多くの企業が着目したのはeコマースにARを取り入れた新しいマーケティング戦略です。

海外の大手家具会社、IKEAは2017年にARを取り入れたアプリを発表し、顧客は家の中でもIKEAの家具を自分の家の中でシミレーションし、バーチャルで置いたり、選ぶことができます。コロナの中で売上は急激に減っていく中、IKEAの注目はARの開発にさらに力を入れることになりました。(IKEA英語記事の参考)

新しい市場の開拓ではなく、コロナを生き抜いた企業にとっては、テクノロジーの取入れは生存そのものです。

第四次産業がもたらす影響

コロナの前にすでに進んでいたAIやロボットを軸にしたハイテク産業の飛躍はコロナの時に多くの企業に生き抜くヒントを与えました。

デジタルの世界を早く物理的な世界に取り入れて融合できるかどうかは、企業の生存に関わってきています。もちろん、業務の自動化やデジタルのインフラが整えていく中、経済へのインパクトや雇用にも大きな影響をもたらします。

コロナはこの実現を加速したにすぎません。

今まではハイテクはより便利、より速いというところで注目されてきたが、これからはNo-touchというところー機械とのコミュニケーションのところも評価されていくかもしれません。

避けられない第四次産業に対しては、いかにスムーズに移行できるかがカギとなります。総務省では、平成29年に出した「第4次産業革命がもたらす 第3章 変革」の中に国別に、または産業別に詳しく分析しています。

 国内外のARビジネスの事例

ここでは、コロナを契機に、ARを様々なビジネスシーンに取り入れた具体的な例をご紹介していきます。

ビジネスを取り入れた外国の企業

コロナ対策として、セフォラ(Sephora)やウルタ(Ulta)などの美容小売業者は、顧客が自分の肌で化粧品を物理的にテストすることを禁止しています。小売業者は代わりにARを利用して、顧客が何千もの美容製品をデジタルテストして購入の決定を支援できるようになりました。

また、4年前に発売されたウルタの仮想試着美容ツールであるGLAMlab(英語)は、コロナの爆発以来、使用が急増しています。エンゲージメントは7倍(美容業界の英語記事を参考)増加し、5,000万色以上のファンデーションがアプリによって、デジタル的に仮想試着されています。

国内の企業

様々な企業は短期間で、ARビジネスを利用した新しい販売ルートを決められたのは、2020年前にハイテクに着目していたからです。

実は、日本の企業もハイテクに着目しているのは多いです。

2017年に、不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」を運営する株式会社LIFULLグループは「LIFULL HOME’S Room Style AR」というARアプリを公開し、部屋の模様や面積の広さを図ることができるようになっています。IKEAのARアプリに似ていることろもありますが、こうしたアプリの出現でTouchless shopping、接触のないショッピング体験を付加価値として提供できるようになります。

スモールビジネスとプラットフォームでのAR活用

AR技術を使用するのは有名なブランドだけではありません。

個人の出店を支援するeコマースの企業、Shopifyも積極的にAR技術を提供しようとしています。そして、実際に売り上げを比較し、ARコンテンツを含む製品とのやり取りが、ARを含まない製品よりも94%高いコンバージョン率を示したという新しいデータ(Shopifyの英語記事)をリリースしました。

小売業者はまた、ARテクノロジーを使用して、仮想店舗でのデジタルショッピング体験を再考し始めています。そして、個人もプラットフォームの力を借りれば、簡単にARを自分のビジネスの中に取り入れることができるようになっています。

ARショッピングによる顧客体験

ARショッピングは顧客に一体どのような体験をもたらしているでしょうか?顧客目線で、具体例を一緒に分析していきましょう。

顧客体験プラス1:便利と快適さ 

家を出ないで楽しい買い物ができます。

実店舗の良さは商品を試着できるので、より実感できるところです。

コロナの影響で新しく衛生や安全面を見直さなくてはいけなくなったことを踏まえて、2020年5月に、アメリカの小売りブランド、コールズ(Kohl’s)はSnapchatと協力して、コールズのARバーチャルクローゼット(英語記事)を作成しました。消費者はスマートフォンとSnapchatアプリを使用して、ARドレッシングルームに足を踏み入れ、アイテムを組み合わせて、アプリ(または自宅)を離れることなく購入することができます。

ARショッピングでも、実店舗でのショッピングに近い体験を可能にしています。

顧客体験プラス2:実店舗とかわらないイメージしやすさ 

消費者が製品をプレビューして、自宅や身体でデジタルスケーリングし、対応する物理的な製品を即座に購入できます。

これは実店舗で商品を試着してから購入するというアクションとはほとんど変わりません

その上に、ARによる友人とのショッピング体験も可能にしています。

Levi’sは、友人が一緒に買い物をすることができるオンラインの共同視聴ビデオアプリーSquadなどのデジタルツールでAR小売戦略を進化しています。一人に一台ARツールという概念を超えて、実店舗での価値を提供できて、さらに遠くにいる友人との体験を可能にしてます。

顧客体験プラス3:自由度が高い 

ARショッピングは一度で数十アイテムから数百アイテムが試着できます。

ARショッピングの自由度は実店舗での体験を超えています。通常、在庫数によって試着したいアイテムはないこともあります。しかし、ARを利用すれば、在庫など関係なく一度で様々なアイテムが試着できます。

これは、顧客の満足度を高めるARショッピングならではの魅力です。

AR、VR、MRが進化した10年後のビジネス

ARをはじめてVRやMRなどを使うようになると、商品づくりからマーケティングとセールスまで、物流と物売りの変化は著しいです。

10年後のビジネス:買い物体験の変化

ハイテク産業は従業員に代わり、より優れたショッピング体験を生み出します。

ARを利用したデジタルエンターテイメントという新しいコンセプトは最近、ラグシャリーブランドのバーバリーで打ち出されています。バーバリーは、店内のARゲームでSnapchatと提携し、友人と遊んだり、探索したり、買い物をしたりできるデジタルストアフロントや仮想クローゼットにまで拡張しています。

このコンセプトは、エスティローダー、グッチ、ミュウミュウなどのファッションおよび美容ブランドの間で人気のある現在のトレンドであるモバイルアーケードゲームと一致しています。バーバリーの「Bサーフ」モバイルレーシングゲームは(バーバリーの英語記事)、賞品としてARフェイスフィルターとキャラクターも備えていました。

遊び感覚をショッピング体験に取り入れ、新しい消費者層を得ることにも繋ぎそうです。

新しい価値の提供

ARショッピングの可能性は買い物の体験だけではありません。

アートとデジタルをくっつけたARアート展も2020年3月に、アーティストのブライアン・ドネリー(別名KAWS)により、AcuteArtと共同で「ExpandedHoliday」(英語)というタイトルでデビューさせました。

このアプリは、週7ドルまたは月30ドルでレンタルできるAR彫刻を特徴としていました。

実際の商品ではなく、ARが商品になっているアート展です。

空間と時間を超える力のあるAR技術、今後さらに独立したAR商品の出現も期待できます。

リアルの環境とAR環境との融合

これからの世界はテクノロジーが生活の一部になります。

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スマートフォンやインターネットの処理能力の向上によって、ARが様々なビジネスにおいて活躍できるようになります。販促だけではなく、新しい商品やコミュニティの形成にも役立ちます

Deta Bridgeというリサーチ会社の2020年9月に発表した調査(英語)によると、ARやVRの市場は2027年には、$ 2,094億ドルの市場に、また、 2020 から2027の間では68.5% の成長率になると予測されています。これは大きな産業を意味するとともに、我々の生活様式も急速に変わることを予想しています。

どういう方向へ変化していくかは誰も知りません。しかし、それを模索する努力はすでにスタートしています。

対抗するのではなく、どのように流れに乗るのか、これが第四次産業へ進もうとしているこの時代を生き抜くカギとなるかもしれません。

まとめ

ARの認識から急成長は速いスピードで進めています。

コロナの影響を受けて、とくにARショッピングにおいては、更に短縮されていきます。ARビジネスだけではなく、VR、MR、AIそしてロボットといったハイテク産業はますます進化し、一般消費者の生活で現れるようになります。

ここでは、ARビジネスを取り入れて活用方法を模索している小売業界の例を紹介しました。5Gやスマホン技術が進んでいく中、ARは様々なサービスを通して、個人の生活の中に融合していく姿も想像できます。

 

小売業においてARビジネスの 活用事例【2020年】
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